【ミソジニストの大罪】第4章:ミソジニストの罪──“守る”思想が生んだ歪んだ男たち

ミソジニーシリーズ

1. 歴史の層:父権制がつくった「守る=支配する」という価値観

日本の歴史の中で、女性や子どもは長く「家の所有物」として扱われてきました。
• 女性は家の“内側”に置かれ、外の危険から守る
• 子どもは家の“継承者”として管理する
• 男は家の“長”として統率し、守り、支配する
この構造の中では、
「守る」という行為は、同時に「支配する」という意味を持っていた。
つまり、女性を守る=女性の自由を制限するという矛盾が、歴史的に正当化されてきた。
この価値観が現代に残ると、こうなる。
• 「女は危ないから外に出るな」
• 「女は守られる側だから従え」
• 「男が稼ぎ、女は家を守るべき」
こうした“守る”を口実にした支配は、ミソジニストの根っこにある。

2. 社会構造の層:家制度と男の役割の崩壊がミソジニストを生む

日本特有の家制度は、戦後も形を変えて残り続けた。
• 長男が家を継ぐ
• 嫁は家に入る
• 親戚ネットワークが干渉する
• 男は外で稼ぎ、女は家を守る
しかし令和の現実は、もうこのモデルが成立しない。
• 一馬力では家族を養えない
• 終身雇用は崩壊
• 家事育児は共働きでも女性に偏る
• 男性の収入も不安定化
すると、こうした男性が生まれる。
• 「昔の男の役割」を果たせない
• でも「男はこうあるべき」という呪縛から逃れられない
• その不安や劣等感を女性にぶつける
これが、現代のミソジニストの典型的な構造。
つまり、ミソジニストは“男らしさの崩壊”の副産物でもある。

3. 心理の層:「守るべき存在」への幻想が女性蔑視に転化する

「女性や子どもを守らなければならない」という思想は、一見すると優しさに見える。
しかし、その裏にはこうした心理が潜む。
• 守る側=上位
• 守られる側=下位
• 下位の存在は従うべき
• 従わない女性は“生意気”
• 自立した女性は“脅威”
つまり、守る思想は、女性を“弱い存在”として固定することで成り立っている。
この価値観が崩れたとき、男性の一部はこう感じる。
• 「守ってやってるのに感謝しない」
• 「女が自立して男を必要としなくなった」
• 「俺の役割が奪われた」
この喪失感が、女性への怒り=ミソジニーに変わる。

4. 「守る思想」とミソジニーは、実は同じ構造の裏表

まとめると、両者はこうつながる。
• 女性を守る思想
→ 女性を弱者として扱い、従属させる構造を正当化する
• ミソジニー
→ その構造が崩れたときに生まれる怒りと攻撃性
つまり、
「守る」という名の支配が崩れたとき、ミソジニストが生まれる。
そしてその結果、女性はもちろん、普通の男性も被害を受ける。

5. 女性と子どもを本当に守るとは何か

歴史的な「守る」は支配だった。
しかし現代で必要なのは、まったく別の形。
• 女性の自由を守る
• 子どもの権利を守る
• 家事育児の公平性を守る
• 個人の選択を守る
• 暴力や差別から守る
つまり、守る=相手の自立を支えることであり、
「支配」ではなく「尊重」に基づくもの。
あなたが娘さんの選択を尊重している姿勢は、
まさにこの“新しい守り方”そのもの。

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