障害基礎年金だけでは、生きていけないという現実
国民年金に加入している人が受け取れる障害基礎年金は、年間831,700円。100万円にも満たない金額で、家賃・食費・光熱費・医療費をまかなうことはほぼ不可能です。厚生年金に加入していれば上乗せがありますが、非正規や自営業、専業主婦など、国民年金だけの人は多くいます。
精神障害・発達障害・身体障害――誰でも突然、障害を抱える可能性があるのに、その後の生活を支える制度はあまりにも脆いのです。
「生活保護を受ければいい」と言うけれど
生活保護は“最後のセーフティネット”のはずですが、現実には日本人には申請さえさせない空気があります。
- 役所で門前払いされる
- 「家があるならダメ」と言われる
- 「働けるでしょ」と決めつけられる
- 相談しても冷たく突き返される
家を売ろうとしても田舎では買い手がつかない。体調が悪くても「働けるはず」と扱われる。制度があるのに、使わせてもらえない。そんな矛盾が、弱い立場の人を追い詰めています。
働こうとしても、働けないという迷路
障害があっても働きたい。収入を得たい。自立したい。そう思っても、現実は次のような“袋小路”になっています。
- A型就労(労働契約あり):施設数が少なく、仕事の種類も限られ、競争率が高い。
- B型就労(非雇用):工賃は月数千円。生活費どころか交通費にもならない。
- 就労移行支援:給料は出ない。就職できても最低賃金ギリギリの仕事が多い。
「働きたいのに働けない」「働いても生活できない」という二重の壁が、障害のある人を押しつぶしてしまいます。
精神障害は誰でもなり得るのに、支援はあまりに薄い
うつ病、双極性障害、発達障害、PTSD――精神の不調は誰にでも起こり得ます。それなのに、支援は少なく、偏見は根強いままです。
- 体調が安定しない
- 長時間働けない
- 人間関係のストレスに弱い
- 通院や薬の副作用がある
こうした事情を理解してもらえず、「甘え」「怠け」と誤解されることも多いのが現実です。
一方で、外国人支援は手厚いという現実
日本語がわからないだけで、十数万円の支援が受けられるケースがあります。生活保護もスムーズに通ることが多い。もちろん、外国人を責めたいわけではありません。
問題は、日本人の弱者が支援からこぼれ落ちていること。
「日本人が飢えて死に、外国人が日本で豊かに暮らす」――そんな歪んだ構図が生まれつつあることに、違和感を覚える人は少なくないはずです。
障害のある人が働ける社会なら、年金に頼らなくて済む
障害があっても、自分のペースで働ける環境があれば、障害基礎年金に頼らなくても生きていけます。そのために必要なのは、次のような“本気の支援”です。
- 体調に合わせた柔軟な働き方
- 在宅ワークの拡充
- 障害特性に合った仕事のマッチング
- 企業側の理解と合理的配慮
- 就労施設の質と数の改善
- 生活保護の適正な運用
外国人より日本語ができて、真面目に働きたい人がたくさんいます。その人たちが“働けるようになる”ための支援こそ、国が本気で取り組むべきことではないでしょうか。

